ちょっと一息〜健康コラム
ちょっと一息〜健康コラム
文書作成日:2021/02/05


 一般的に、肥満は健康によくないとされていますが、高齢者の肥満が与える影響は、若年者の肥満とは若干違うようです。逆に、高齢者の痩せ体型も健康リスクを高めるというデータもあります。そこで、元気に年を重ねていける健康的な体型維持について、一緒に考えてみませんか。




 高齢者の肥満は、さまざまな合併症を引き起こします。例えば、身体が重いことによる変形性関節炎や腰痛症などの他、大腸がんや乳がん、糖尿病や動脈硬化性疾患などのリスクも高まります。これらの肥満リスクは、若年層の肥満でも同じことがいえます。ただ若年層と高齢者の肥満で違うのは、歩行速度や階段の昇り降りなど、日常生活に必要な運動能力が低下すること。すると転倒して骨折したり、うつ病に陥ったりしやすくなります。



 一般に肥満は認知症のリスクを高めるといわれていますが、それは中年期(45〜65歳)に当てはまるもので、高齢者では肥満が認知症の抑制に働くという報告があるのです。高齢者の場合、体重が減少して痩せ型になった時に認知症を発症するケースがみられます。元々痩せ型の人よりも、年齢とともに痩せて細身になった場合は、注意が必要です。



 体型を表す単位にBMI値があります。これは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で計算できます。体重60kg、身長170cmの人のBMI値は次のように求められます。

計算式 : 60 ÷ 1.7の2乗 = 20.76
 BMIの区分では、「18.5〜25未満=普通体重」、「25以上30未満は=肥満(1度)」、「30以上35未満=肥満(2度)」とされています。
 北海道大学大学院が行った研究では、65歳以上ではBMIが20〜29.9の人がもっとも死亡リスクが低く、20未満の人は痩せているほど死亡リスクが高くなる傾向にありました。脂肪やコレステロールを減らした食生活は、血管のしなやかさを保ちにくくなる原因にもなります。最近は、BMI値が簡単に測れる体重計もお手頃な価格に販売されていますので、気になる方は用意しておくのもいいですね。



 肥満になるのを防ごうと食事の量を減らすことは、高齢者には逆効果となります。カロリー制限よりも、栄養バランスにしっかりと目を向け、たんぱく質、脂質もきちんと摂ることが大切です。
 合わせて、筋力の低下を防ぐために筋トレも行いたいもの。筋トレといっても大げさなものではなく、
  • なるべく階段や坂道を選んで歩く
  • 座ったまま、お腹に力を入れて引っ込めたり、つき出したりする動作を5〜10回
程度の運動でも、無理なく行うことで筋肉の減少を防ぐことにつながります。


 人は誰しも生まれもった体型や体質があります。急に理想の体型を目指すのではなく、少しずつ健康的な体型へ近づき、それを習慣化していく。そうした毎日が健やかな老年期につながるはずです。

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